山本たかしの政務調査ニュース

「道志の水」を守る!

2019年8月17日 技術と産業 
  •  神奈川、朝日、毎日の各紙で報道された藤野トンネル掘削工事で発生する建設発生土の処分計画について、市民生活の根幹をなす「横浜の水」を守る必要性から、いち早く7月11日に、そして水道常任委員会として8月5日に現地視察を行いました。現場ではJR 東海や横浜市水道局からこれまでの経緯と今後の対応について説明をうけました。横浜市水道局からはJR 東海や相模原市に要望書を提出しており、また、JR東海からは環境影響評価書に基づき土壌検査を行うことや建設発生土の運搬を責任をもって行うことや自然由来の有毒物質が検出された際には速やかに処分場への埋め戻し停止等が約束されました

  •  『リニア新幹線を考える相模原連絡会』の方々から「管理がきちんとされず、豪雨で残土が大量に流出すれば道志川に流れ込む。横浜水道の汚濁、水質悪化だけでなく、一時的にも取水不能となる心配もある。」と、計画の変更を求める主張がありますが、あたかも有毒物質ありきや杜撰な管理により水源が汚染されることが事実のように書かれるのでは、まさに市民の不安を煽るものであると言わざるを得ません。また、2か所の建設発生土処分場予定地がいずれも道志川から100ⅿであるという点も事実と異なっています。(大洞非常口から道志川までは直線距離460ⅿ、高低差100ⅿ) これまでも市域の基盤整備を進めてきた横浜市は安全・安心を基準に徹底した工事管理をすすめてきたことは言うまでもありません。

  •  藤野トンネル工事は、工事事業者の入札契約や建設発生土の埋立処分地申請が来年度以降となりますが、今後も横浜市民の水源「道志」の水を守るため、土壌検査や水質検査ならびに管理・監督の進め方などリスクマネジメントの強化に向け、横浜市とJR 東海、相模原市の三者による管理・監督体制強化が必要であり、しっかりとした安全管理を求めていきます