山本たかしの政務調査ニュース

近代水道発祥の横浜水道の未来戦略を議論!

2019年6月1日 技術と産業 
  • 横浜水道は、明治15年(1885年)に英国人技師ヘンリー・スペンサー・パーマー氏により相模川と道志川の合流地点を水源とした水道建設が始まり、明治20年(1887年)10月に日本初の近代水道として給水を開始しました。横浜市域の拡大と人口増加に対応し、順次、川井浄水場、西谷浄水場が築造され、また大正5年(1916年)には、山梨県道志村の山林を購入し、水源である道志川の水質を維持するために「水源林」として管理・保全をはじめました。その後、関東大震災や横浜大空襲等の被害にあったものの、横浜水道は戦後の産業発展、人口爆発に対応して鶴ヶ峰浄水場、小雀浄水場の建設、宮ケ瀬ダムの拡張稼働等、市民の安全な水を提供し続けてきました。今日では、市内3つ(川井・西谷・小雀)の浄水場と9200㎞に及ぶ管路の維持・保全を通じて市民の安心の水を確保している。
  • 昨年12月の水道法改正は、人口減少社会の中での安心の水を確保するための「安定した水道事業経営」の羅針盤です。今秋の「横浜市水道事業在り方審議会答申」を踏まえ、料金体系の在り方などについて深く議論していきますが、横浜水道100年の歴史の中で蓄積された技術と横浜ウオーター株式会社に代表される公民連携による新技術の導入活用を通じて、世界に貢献する持続可能な横浜水道事業経営の強い収益体質を創り出すことに議論を尽くしていきたいと思います。