山本たかしの政務調査ニュース

横浜市民の水源「道志の水」を守る!

2019年8月17日 技術と産業 

リニア中央新幹線建設に伴う建設発生土処分対応については、相模原市並びにJR東海へ土壌汚染や水質汚濁防止管理の徹底を求めます。

令和元年6月26日(水)付の神奈川新聞に『リニア残土 相模原に処分場』という記事が掲載されました。
内容はJR東海が2027年中に開業をめざすリニア中央新幹線の藤野トンネル(延長10.5km)掘削工事による建設発生土の処分場として、相模原市緑区の道志川そばの砂利採石場跡地2か所を活用する計画を明らかにしたことを受け、地元住民らでつくる市民団体『リニア新幹線を考える相模原連絡会』が、「水源地が汚される恐れがある」として反対しているという記事でした。
道志川は横浜市民の「安心の水」の源です。1897年(明治30年)に横浜市水道局が道志川から水道原水の取水をはじめ(取水地は神奈川県相模原市緑区青山)青山取水堰から川井浄水場に至る横浜水道を完成させました。

 さらに都市化による森林破壊が水源の保全に影響を及ぼすと問題視される中、横浜市は,1916年(大正5年)に山梨県より道志村内の県有林約2800haを取得し水源涵養林保全事業に着手し、今日まで横浜市と道志村が協働して水源林を守ってきた歴史があります。

 この記事のとおり、「工事により水源地が汚される恐れがあるのか。」「道志の水が守るためにリニア中央新幹線藤野トンネル工事計画の変更が必要なのかどうか」など、事の真偽を確めるべく、水道常任委員会(委員長 山本たかし)として、建設発生土の処分場予定地の『新戸地区および大洞地区』を視察し、その上で、横浜市水道局ならびに事業者である東海旅客鉄道株式会社(JR東海)から工事内容と建設発生土の検査、処分、管理についての説明をうけました。 

 横浜市水道局でも7月4日付でJR 東海へ、7月5日付で建設発生土処分場予定地となる砂利砕石場跡地2か所の管理監督自治体である相模原市へ要望(下記参照)を提出しています。

建設発生土処分場予定地
大洞建設発生土処分場予定地

JR 東海への要望事項

  1. 建設発生土処分地引渡し前の土壌検査及び水質検査の徹底
  2. 仮置きヤードから道志川への建設発生土防止対策の徹底
  3. 建設発生土処分地管理事業者に対して道志川への建設発生土流出防止の要請

相模原市への要望事項

  1. 「 相模原市土砂等の埋立て等の規制に関する条例」の趣旨を踏まえ、建設発生土処分地管理事業者への管理・監督の徹底