山本たかしの政務調査ニュース
根岸駅周辺のまちづくり
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横浜の成長をけん引する都心・臨海部(横浜駅周辺地区、みなとみらい地区、関内・関外地区)に多くの人々と企業が訪れ、魅力と活力にあふれる都市拠点を形成するため、「都市再生緊急整備地域」を指定し、土地利用規制の緩和や民間プロジェクトに対する金融・税制措置を講じつつ開発を行ってきました。また、都市の国際競争力の強化を図るうえで、特に有効な地域を、「特定都市再生緊急整備地域」と指定し、地域の拠点となる都市インフラ整備の支援を重点的かつ強力に行ってきました。この財源には、国の『社会資本整備総合交付金』が使われています。平成22年度に創設され、地方公共団体が自由に使うことができる交付金です。
「横浜都心臨海地域」は横浜のみならず、国全体の成長をけん引する地域であり、重点的な都市基盤整備及び民間投資の誘導が必要です。
横浜市は、「特定都市緊急再生整備地域」の山下ふ頭地区を、横浜イノベーションIRの最適地として民間投資を期待していたのですが、その構想を断念した現在、市の成長・発展の起爆剤として、駅周辺地区を『規制誘導地区』として、積極的な都市開発を行っていくことが重要となってきます。
今回のレポートでは、『根岸駅周辺のまちづくり』を取り上げ報告します。 昭和22年(1947年)から接収されてきた米軍根岸住宅(43ha)は現在、返還に向け、原状回復作業中であり、市民の方々のパブリックコメントを受け、横浜市立大学医学部・附属2病院等の再編整備構想が策定されています。 今回の『根岸駅周辺のまちづくり』は、米軍根岸住宅の返還と並行して、将来の根岸駅周辺のまちづくりに関する協議を行っていくことが必要との認識にたつものであり、米軍根岸住宅跡地の地権者の方だけでなく、根岸駅周辺の住民にも必要性を訴えるものです。
1.根岸駅前のまちづくり
〇 | 周辺住民、駅利用者向けの医療機能・商業機能・賑わい機能導入 |
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〇 | 企業が集積する都心臨海部や医療関係就業者をターゲットにした滞在環境の整備 (例)シェアオフィス・コワーキングスペース、イノベーション拠点、高機能賃貸マンション |
〇 | 分譲マンション |
〇 | 根岸駅周辺のバリアフリー化、駅利用者増を見越した駅前再編 (例)複合商業ビル、駅前バスターミナルの再編整備、タクシープールの改良 |
2.交通対策
〇 | 根岸住宅地区から幹線道路(本牧通り、国道16号線)へのアクセス道路整備 |
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〇 | 横浜シーサイドラインの延伸・新設 (例)新杉田駅~八幡橋経由~根岸駅 上大岡駅~八幡橋経由~根岸駅の2路線 |
〇 | 根岸住宅地区内への根岸駅、横浜駅、桜木町駅、吉野町駅などからの公共交通整備 (例)市営バスの系統再編などによる路線計画変更 |
〇 | 根岸旭台交差点の交差点改良 |
〇 | 根岸住宅地区と根岸駅間の移動負担を解消する歩行支援機能整備 (例)シャトルシステム、トラボレーター、エスカレーター、ロープウェイ |
3.掘割川周辺のまちづくり
〇 | 掘割川河口域を『水辺』の拠点として位置づけ、マリンスポーツ・釣り・レクリエーションゾーンとして整備し、魅力的な空間を創出 |
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〇 | 横浜プールセンターの再整備と複合機能化 |
〇 | 磯子区の健康みちづくりルートの改善と魅力向上 |
〇 | 掘割川の神奈川県土木遺構の『物揚場』へのアクセスを改善し、水辺の回遊性向上 |
〇 | 掘割川河口周辺の『水辺』の拠点へと誘導するプロムナードの整備を検討 |
〇 | 根岸駅から森林公園や歴史資源などを結ぶ散策路の魅力向上 |
〇 | 斜面緑地、神社・仏閣等の歴史資源の保全・継承 |
4.災害対策
≪避難場所整備≫
- 根岸住宅地区内の広域避難場所の整備
- 磯子区側からの広域避難場所への避難通路整備
≪地震対策≫
- 建物の耐震化や不燃化
- 緊急輸送道路沿道の耐震化
- 電線の地中化に伴う歩道の拡幅整備
≪土砂災害対策≫
- 津波浸水や高潮対策の検討
≪浸水対策≫
- 土砂災害警戒区域での避難警戒体制の整備
- 急傾斜地崩壊危険区域における崩壊防止工事や新たな区域指定
5.中通り~斜面緑地のまちづくり
〇 | 根岸駅から根岸森林公園や歴史資源などを結ぶ散策路の魅力向上 |
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〇 | 斜面緑地、麓の神社・仏閣等の歴史資源の保全・継承 |
6.根岸住宅地区のまちづくり
〇 | 根岸住宅地区跡地利用基本計画に基づき、文教ゾーン、住宅地等ゾーン、森林公園ゾーンにゾーニング |
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〇 | 住宅地については、近隣の山手地区の良好なイメージを継承し、低層住宅を主とし、一部を中層住宅を想定 |