山本たかしの政務調査ニュース

医学部・附属2病院等の再整備の必要性

2020年11月10日 医療・介護 

今後、需要が増大する回復期・慢性期機能の病床の大幅な不足が見込まれる一方、大学病院で主に対象とする高度急性期・急性期機能の病床については充足している状況です。

 既存病床数2025 年推計
高度急性期4198 床3633 床
急性期11901 床9273 床
回復期2210 床7708 床
慢性期4560 床5551 床
22869 床26165 床

高度急性期集中治療など高度な技術や機械が必要な病気やケガの治療、検査を行う機能
急性期状態の早期の安定化に向けた一般的な入院治療を行う機能
回復期手術後のリハビリや在宅復帰に向けた治療を行う機能
慢性期難病患者など長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能

医学部・附属2病院等の再整備の方向性

 大学病院としての機能を1病院に集約 

  • 設備投資・人員配置の重視、臨床実習の分散といった課題を解決します。

 新病院の病床数は1000床程度を基本 

  • 今後、供給過剰が見込まれる高度急性期病床数を見直し、現状よりスペースを確保することで患者の利便性、医療従事者の働きやすさを向上させます。
  • 病床数は、有識者・医療関係団体の意見や将来的な医療需要を踏まえ、さらに精査します。

 診療・教育・研究機能を一体として整備 

  • 大学病院は医学研究を臨床に転換することが基本であることから、新たな附属病院は診療・教育・研究機能を一体として整 備します。