山本たかしの政務調査ニュース

磯子区、区づくり市会議員会議

2019年8月16日 政務ニュースいそご版 

共有しよう磯子の課題

令和元年度磯子区区づくり事業に対して質問を行い、区長はじめ担当部署から答弁がありました。

子どもの登下校の安全確保

5月28日に川崎市登戸において子どもたちが殺傷される事件があったが、磯子区においても子どもたちの安全を学校・家庭・地域が連携して守るという強いメッセージを発信していくべきと考える。

登戸の事件については、大変痛ましい事件で胸が押しつぶされそうな気持ちを感じた。
教育委員会からは、各学校には「通学路等における児童生徒の安全確保に向けた取組の徹底について」という通知が出ているところだが、区としてはよこはま学援隊や自治会町内会での見守り活動等について、学校それから地域と情報共有を図っていく。また学校・警察連絡協議会は、先週の間に、警察とも連絡を取り合いながら情報に洩れがないようにしており、区としてはまずこういった情報を確認し、何をどこまでやっていくのかしっかり検討し対応していきたいと思っている。

学校によっては集団登下校を実施しているところもあれば、実施していない学校もあるが、これをきっかけに区と地域が考え、地域を強くしてほしい。決して学校任せにしないでほしい


地域と一緒につくる安全安心まちづくり事業

家具転倒防止器具の取り付けサポート助成については、70歳から65歳まで対象年齢が引き下げられた効果と磯子区の申請状況を伺いたい。

市全体の取付件数は平成29年度には141件だったものが、平成30年度には348件になり、増加している。磯子区の申請状況は平成29年度3件だったものが、平成30年度には15件と増加している。

家具転倒防止器具助成については区内での浸透が不十分だ。普及啓発にさらなる努力が必要だ。またトイレパック備蓄啓発が新規事業として位置づけられているが、各家庭にどの程度のトイレパックの備蓄があれば足りるのか参考までに教えてほしい。

地域防災拠点への物資供給が始まるのが、発災後3日後なので、それまでの間、1日とあたり1日5パック、最低3日間となると各家庭1人あたり15パックを用意してもらうことを推奨している。

感震ブレーカーの普及啓発が十分に進んでいないように思う。磯子区のように木造密集地域があるにも関わらず、感震ブレーカーの普及が進んでいないのは、大規模災害につながる懸念があり、心配だ。現状および、今後どのようにすすめていくのか伺いたい。

平成30年度の「横浜市民の危機管理アンケート」によると、感震ブレーカーの認知度は市全体で4割程度。実際に設置しているのは、市全体で3割程度、磯子区では28.3%でわずかに下回っている。

平成30年度では、平塚市・茅ケ崎市・海老名市・綾瀬市・開成町で補助制度があり、補助制度を検討していないのか。

現在、様々な場面で感震ブレーカーを認知してもらい、まずはその効果を理解してもらいたいと考えている。そういった意味では、防災訓練あるいは防災講演会で、感震ブレーカーの効果を理解してもらいながら、補助金制度をつくるのがいいのか、普及に向けて皆様にさまざまなことを認知してもらうのがいいのか、どういった手法が最も効果的なのか探っていきたい。補助制度含め、総務局と連携しながら対応していきたい。

感震ブレーカーは、自治体によって評価がまちまちだ。横浜市の場合、今のところしっかりと普及を進めるということなので、地域防災訓練において横浜防災ライセンスリーダー等に協力いただきながら普及啓発を進めてほしい。また防災グッズの1つである地域防災拠点開設キットも8月に磯子区内21の拠点に配備するとのことなので、区長自ら先頭に立って啓発してもらうことを要望する。


磯子駅周辺まちづくり検討事業

令和元年度の事業内容にバリアフリーという言葉がない。

平成25年度に杉田・新杉田地区バリアフリー基本構想を策定し、今年度から磯子駅周辺バリアフリー基本構想を策定していく予定となっている。あわせて、杉田・新杉田地区の見直しを図っていく。予算については、道路局の予算に約1,000万円計上されていて、区には10万円程度は配付されることになっている。

磯子区役所に向かう歩道橋があるが、バリアフリー法に基づきスロープ勾配は、基準の1/15以下を満たしているのか

第二歩道橋については、バリアフリー法ができる以前に設置された歩道橋であるため、現基準に照らし合わせると合致はしていない。現在のバリアフリー法では、スロープですと勾配に関する基準や、踊り場を設けなければならないなど、様々な規制があるため、磯子駅周辺まちづくり検討事業の中で見直しを行っていきたい。

歩道橋を撤去して、抜本的に駅周辺全体のバリアフリー化を図る考えはあるのか。

今年度に策定するバリアフリー基本構想の中でそういったことも含めて検討していきたい。バリアフリー基本構想の策定にあたっては、交通事業者や障害者団体、地域の方々にも入ってもらいたいと考えている。

磯子駅前団地側にも歩道橋があるが、エレベータが設置されておらず、バリアフリー化されていない。磯子駅周辺をペデストリアンデッキで一体化したりエレベータを設置するなど、検討してもらいたい。


駅周辺安全確保事業

市営駐輪場の、平成30年11月調査で、根岸駅では自転車の収容台数が1,802台に対し、利用台数が2,197台だが、新杉田駅では1,626台の収容台数があるにも関わらず、1,154台しか利用されていない。洋光台駅でも1,359台の収容台数に対し、1,002台しか使われていない。杉田駅、新杉田駅、洋光台駅では放置自転車が大きな問題となっている。放置自転車対策をしっかりと取組み、適正に駐輪してもらえるよう指導とさらなる改善が必要だ。

根岸駅、磯子駅の自転車駐輪場は利用希望が多く、定期利用の方も待って空きを待っている状況だ。ただ、両駅周辺では費用や用地の問題があり、現時点では追加整備できる状況ではない。そのため、整理員の方が自転車をできるだけ整理したり、区で委託している啓発誘導員も比較的空いている駐輪場に誘導するなど、局とも連携しながら取組を進めている。引き続き、そういった対応をするとともに、民間駐輪場の補助制度などを活用しながら放置自転車の抑制を図っていきたいと考える。

民間の私有地を借上げ、民間事業者による駐輪場委託運営など、適切な駐輪場整備と駐輪スペース確保を行ってほしい。


さわやかで美しいまち・いそご推進事業

根岸駅では、地元の方々がボランティア清掃活動をしている。磯子駅や洋光台駅でも実施していると思うがこうしたクリーン美化活動に対し、顕彰してほしい。また、受動喫煙防止のための喫煙所の設置についても検討してほしい。

駅周辺で日頃から清掃活動をしている地域の方々の力が、磯子区は特に強いと感じる1つの場面だと思う。区として感謝を表すために、積極的な3R 推進、美化活動を行っている方々に対しては、「磯子区環境行動推進功労者・行動団体表彰制度」があるので、この制度を今後も活用するとともに、広く顕彰していきたいと思う。また、喫煙場所について、喫煙される方とそうでない方、様々な意見があると思うが健康増進法の改正に伴い、今後具体的な方策や基準が出てくると思うので磯子区の実態に合わせて対応していきたいと思っている。


根岸米軍住宅跡地活用について

根岸の米軍住宅の接収解除が間もなく実施されるという中で、跡地利用基本計画案を今年度末までにつくる計画となっている。根岸米軍住宅は、中区・磯子区・南区にまたがっているが、とりわけ根岸駅は米軍住宅に近接しており、跡地活用は、根岸駅周辺の活性化に影響をもつエリアといえる。そういう戦略的エリアであるため、地域の声を吸い上げながら根岸駅周辺の街づくりに向け、根岸駅周辺の方々を巻き込み議論、検討を進めてほしい。

猪俣区長根岸の米軍住宅跡地について、一番近い駅は根岸駅になるだろうと思っている。街づくりが進み基盤整備や交通ルール、輸送需要などが検討される中で、区としても根岸の活性化につながるような取組をしていきたいと思っている。今後いろいろと情報収集しながら、区としても対応していきたい