横浜市脳卒中神経脊椎センターの山本勇夫病院長に聞く政務調査ニュース

先日、脳ドックに行ってきました。冬場になると脳疾患で緊急入院される患者が増えている中、脳疾患の専門病院である横浜市脳卒中神経脊椎センターは市民の健康を守る専門病院として国内においてもトップクラスの医療機関です。

今回、横浜市脳卒中神経脊椎センターの山本勇夫病院長から病院の概要と課題についてお聞きしました。

横浜市脳卒中神経脊椎センターの前身は『横浜市脳血管医療センター』で横浜市磯子区滝頭に1999年(平成11年)竣工されました。300床のベッドを有する日本トップクラスの脳疾患専門病院で、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血などの脳血管疾患を治療しています。

脳出血による死亡率は、過去1965年当時は世界で一番高かったのですが、高血圧治療技術の進歩と食生活の改善などで脳出血の死亡率は低下傾向にあります。しかし依然として年間3万3千人の方が脳出血で亡くなっています。

この専門医療機関も設立当初は、冬場の脳疾患治療が中心だったため、病院収支は赤字でしたが、平成24度からは、歩行障害、腰痛、肩こり、手のしびれなどの症状をきたす脊椎脊髄疾患に対しても診断治療する横浜市立脳卒中神経脊椎センターに改称され、病院経営としても安定してきたとのことでした。今後は超高齢社会に対応した診断治療の専門性をさらに磨き、急性期対応からリハビリまでの一貫した医療資源(医師、看護師、医療機器)の充実に向け横浜市からの運営交付金の拡充を図る必要があると実感しました。

山本病院長からの脳疾患チェックアドバイス(FASTチェック)

F…Face(顔)
A…Arm(腕)
S…Speech(話し方)
T…Time(時間)
この4つにおかしいなと感じたら病院に行ってください。

脳出血で注意が必要な症状とは?

くも膜下出血はカナヅチで殴られたような強烈な頭痛が代表的な症状と言われていますが、脳出血はどのような症状が起こるのでしょうか?典型的な症状は以下の5つです。

片方の 手や足の麻痺やしびれ

脳出血が右側の脳に起こった時には左側の麻痺やしびれが起こり、左の脳に起こった時には右に症状が出ます。麻痺は歩けないほどの麻痺の時もありますが、顔だけに起こったり、手足のみに起こる場合もあります。

ろれつが回らない、言語障害がでる

ろれつが回らなくなり何を言っているのかわからなくなる事があります。またそれだけではなく、頭で思った事が言葉にならない事や、人が言っている事が理解できなくなるなどの障害が起こります。

脱力感やめまい

足に力が入らず立てなかったり歩けなかったりする事があります。まためまいのため、フラフラしたりします。

物が2つに見えたり、視野が欠けたりする

複視と呼ばれますが、物が二重に見えたりする事があります。また、片方だけ見えなかったり、ぼやけたりする事もあります。

激しい頭痛

出血のため脳の中の圧力が高くなり、頭痛がしたりする事があります。頭痛と一緒に吐気がしたりする事もよくあります。脳出血の場合は、頭痛と何かしら麻痺やしびれなどの症状が一緒に出る事が多いです。

症状があった時、どうすればいい?

もし脳出血を疑うような症状がある時は、可能な限り早く病院を受診します。病院ではすぐにCT 検査などの画像検査で、脳の中に異常があるかないかを調べます。脳出血があれば、この画像検査ですぐに診断がつきます。出血はだんだんひろがり脳にダメージを与えます。早く病院へ行く事で、脳のダメージを最小限で抑える事ができます。一人で家にいる時は、すぐに救急車を呼びましょう。 最後に、脳出血は原因を取り除き予防する事ができます。最大の予防は常に血圧を気にして、適正な血圧値にコントロールする事です。日頃から血圧コントロールと、野菜やくだものをたくさん食べて健康的な生活を送る事がポイントです。

超高齢化社会における安全な歩行空間の確保を!

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